-
住まい手の生命と財産を守ることを第一義とする住まいづくり
株式会社参創ハウテック設立
創業社長の清水は大学卒業後、建築資材専門商社、大手資材メーカー、中小建設会社に勤務し、主に新商品のマーケティングや開発営業に携る中で業界の仕組みや技術開発等を学び、川上から川下への建材・資材流通・施工を俯瞰する機会を得ました。
住宅建設業に係る豊富な経験を基に1998年、建材問屋 共和商事株式会社の出資を受けて株式会社参創ハウテックを設立しました。
住まい手の生命と財産を守ることを第一義と掲げ、設立当初より強い意志で取り組んできたのは施工品質維持と住宅性能向上です。他に先駆けて木造住宅全棟に構造計算を必須にし、住宅の温熱環境向上に取り組みました。手間ひまを惜しまないこと、まさにここに参創DNAの原点があります。 -
適切な情報開示の必要性を痛感して
住宅部品の開発・販売事業「ekrea Parts」の立ち上げ
創業してまもなく住宅をつくることの意味を再考する機会が到来します。当時国内では百万戸以上の住宅が建てられていましたが、何パーセントの住まい手が満足していたのかという素朴な疑問です。 注文住宅とは本来、住まい手の意思を直接反映して「つくる」はずですが、得体の知れない仕組みの中で必然的に「できてしまう」という現実に直面したからです。そこで、住宅を形成する部品の情報開示を推進することで、選択肢が増え、住まいづくりの可能性が良い意味で増幅すると考えたのです。 そのような状況の中、2000年にスタートしたのが住宅部品の開発・販売を行うekrea Parts事業です。キッチンを構成するシンク、ステンレス・人工大理石などの天板や付属部品、金物などをバラ売りする仕事です。現場においての設計力や部品をアッセンブル(assemble)する力が問われる訳です。 建築家、家具製作工場、一部のものづくり工務店から多くの共感を呼び、好評のうちのスタートとなりました。
-
温熱環境と省エネへの探究
パッシブ冷暖事業部「参創Labo」を新設
2015年に参創Laboを新設し、「パッシブ冷暖(住宅及び小規模建築物への最小・最適な冷暖房システム)」を開発、同システムの販売と省エネ技術開発・コンサルタント業務を開始しました。
住まいへの落胆度で最も多いのは温熱環境、つまり寒さや暑さです。本来の住宅の断熱性能を軽視して、暖冷房設備に頼り切って供給される日本の大半の住宅は、快適性とエネルギー消費の観点から考えると、諸刃の剣です。快適・健康と省エネを両立させる家づくりをするためには、会社を挙げて住宅の断熱・気密性向上や温熱計算・パッシブデザインなどを学び、理科的な知識を習得して実務に役立てることが不可避であると考えてきました。
このような取り組みのスタートは、温熱環境・省エネルギーを踏まえたパッシブデザインの指導で知られ、現在は売れっ子の住宅アナリストとして活躍する野池政宏氏に出会った2006年に遡ります。その考えに強く師事し、勘と経験だけに頼らず少し面倒な計算やシミュレーション技術を取り入れていくと、劇的に居住性能が向上することを体感できたのです。都内のような過密地域で、土地や法的な制約をクリアしながら、快適・健康と省エネルギーを両立できるパッシブデザインの設計手法を取り入れた、10年に及ぶ地道な活動の成果が「パッシブ冷暖」なのです。現在は特許を取得し、全国で40社ほどの認定登録工務店が活動しています。 -
さらなるデザインと温熱環境の融合を求めて
軽井沢建築社 OPEN
理想のライフスタイルを考える上では、豊かな自然環境に目を向けないわけにはいきません。東京都内を中心に都市環境での快適な家づくりに取り組んできた私たちですが、活動は温暖地に留まらず、寒冷地でのデータ収集・解析も始めています。2013年には八ケ岳山麓に北海道の断熱基準値を大幅に凌駕した実験コンセプトモデルを建築し、良好な温熱環境を改めて体現することができました。満を辞するかたちで2016年に軽井沢建築社を立ち上げ、デザインと温熱環境の融合を目指して活動しています。
すべては「住まい手」にとっての、理想の暮らしを実現するために。
参創グループの取り組みはこれからも続いていきます。